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インスタントラーメンを食べると<小池さん>になる !?

◆オタクの街、大阪・日本橋のでんでんタウンにはいろんなオタクショップが軒を並べているが、ご当地インスタントラーメンの専門店はここだけだろう。
 8年前に日本橋商店会の中にある空き店舗を利用してオープンしたのがやかん亭さくら大阪総本店。オーナーは子どもの頃からインタスタントラーメンを食べ続け、ここ28年間は1日1食はインスタントラーメンを食べてきたという大和イチロウさん(49歳)である。
 同店のチラシ「ラーメン番付」には大和さんの似顔絵が描かれているが、それは赤塚不二夫の漫画に登場する<小池さん>に良く似ているのである。
 大和さんは「インスタントラーメンを食べ続けていると自然と似てきました」と笑っている。

やかん亭さくら大阪総本店3.jpg
300種類のご当地インスタントラーメンが並ぶやかん亭さくら

 「そんな商売やめとき、儲からへんで」
 大和さんがご当地インスタントラーメンの専門店を作ろうと店舗探しを始めると、不動産屋も大家も聞いたこともないそのような商売が出来るはずがない、と貸すのを断るほどだった。
 日本でも珍しい商売を始める原点は、瀬戸内の因島で育った大和さんの両親が喫茶店を営んでいたことだった。店が忙しいため、昼ご飯は簡単なインスタントラーメンが多かったのだ。それが最初のラーメンと深くかかわる最初の出会いだった。

 四苦八苦してようやく見つけた店舗は、路地の奥まった日本橋商店会の中だった。うわさを聞きつけてやって来る若い人たちは少しずつ増えていったが、女性客が少ないなど限られた人しかやって来なかったがネックだった。
 より多くの人たちに来店してもらおうと、2016年7月には日本橋4丁目の現在地の店舗に移転している。車も行き来する広い通りに面していることもあって、連日、20代、30代を中心に若い人たちが全国の珍しいラーメンを買い求めにやって来ている。

 同店が取り扱うインスタントラーメンは400種類にもなるが、店内には常時約300種類が並んでいる。すべて袋ラーメンである。世界では年間1億食の消費があると言われるインスタントラーメンだけに「海外からの観光客の来店も多いですよ」と大和さん。
 日本には今、インスタントラーメンは1500種類が流通しているという。それらを食べ尽くしてきた大和さんは、販売するに際してはメーカーの工場を訪ねて、それぞれの成分や製法を聞いている。「データを公開してもらえない場合には販売をしない姿勢です」

やかん亭さくら大阪総本店.jpg
スタッフおススメNo,1のインスタントラーメンは利尻昆布ラーメン

 ところで人気の高いインスタントラーメンは、利尻昆布を練り込んだ麺とあっさりダシの「北海道・利尻昆布ラーメン」、アジの煮干しと特製の焦がしラードが重厚感ある味を作っている「北海道・蜂屋醤油ラーメン」、麺にカニ身を練り込んでカニ風味たっぷりな「北海道・毛ガニラーメンシリーズ」の三つ。

 大和さんがこのところこだわりを見せるのが鳥スープのラーメン。「今は豚スープがメインだが、かつては鳥が多かった」(大和さん)といい、中華そばの味を生かした山形の「鳥中華」、珍しい秋田の「比内地鶏白湯ラーメン」、鳥スープに瀬戸内産のレモンを入れた「瀬戸内塩レモンラーメン」がおススメだという。

 大和さんは今、新たにご当地ラーメンの監修も行っている。紹介してくれたのがひとつが「九州ラーメンど真ん中 長崎あごだししょうゆラーメン」である。人気の高い煮干し系のラーメンで、インスタントラーメンを1万食以上を食べている大和さんならではの舌とこだわりが生かされている。


[やかん亭さくら]
http://yakantei.com/



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